複数のコンピュータをまとめて運用する際に用いられる「KVMスイッチ」。従来から「PC切り替え機」として活用されてきた「KVMスイッチ」ですが、「デジタルKVMスイッチ」や、リモート機能が付加された進化版「アナログKVMスイッチ」の登場により、その用途が拡大しています。「サーバルームの無人化」「シンクライアント環境」などを簡単に、低コストで実現できるなど、セキュリティ対策としての側面も強調されるようになってきました。
特に、リモート運用管理 は、「遠隔地にあるサーバの効率的な管理」「サーバルームの省スペース化」「障害発生時の迅速な復旧」などに対して有効なソリューションです。
しかし、ソフトウェアを利用した従来型のリモート運用管理の場合、導入コストや運用面での敷居の高さから、採用にまでは至らなかった事例が少なくありません。
そこで、当社では、より低コストでより簡単に遠隔地にあるサーバをリモートで操作することができる「KVMスイッチ」のご利用をおすすめしています。
中でもおすすめなKVMスイッチ製品は、ATEN社製KVMスイッチです。KVMスイッチの「リーディングカンパニー」である ATEN の製品ラインナップには、IPリモートアクセス機能を搭載した「デジタルKVMスイッチ」が多数揃えられている他、既存の「アナログKVMスイッチ」をリモート管理に活用可能にするコントロールユニット(CN8000)などもあり、サーバのリモート管理における様々なご要望にお応えすることが可能です。
「KVMスイッチ」とは一組の「キーボード(K)」「ディスプレイ(V)」「マウス(M)」で複数台のコンピュータを操作できるように切り替えを行う接続機器のことです。「コンピュータ切り替え器」「CPUスイッチ(切り替え器)」と呼ばれることもあります。複数のコンピュータを操作するためにKVMスイッチに接続された一組のキーボード、ディスプレイ、マウスは「コンソール」と呼ばれます。
また、「KVMスイッチ」は、動作原理の違いから、「アナログKVMスイッチ」と「デジタルKVMスイッチ」の2つのタイプに分類されます。
キーボード、ディスプレイあるいはマウスからの操作信号をそのまま伝送するタイプです。操作するコンピュータが近距離(数メートル)にある場合は、通常のケーブルのみで接続。しかし、サーバルームの外など、離れた場所からコンピュータを操作したい場合には、KVMエクステンダやKVMモジュールという周辺機器をコンソールとKVMスイッチ、操作するコンピュータとの間に設置し、LANケーブルで接続します。こうすることにより、最大300メートル離れた場所からの操作が可能になります。
キーボード、ディスプレイあるいはマウスからの操作信号をIPパケット化して伝送するタイプです。IPによって信号が伝送されるため、例えば、データセンタにあるコンピュータを操作する場合など、遠隔地からの操作が可能になります。
通常、コンピュータを操作する際、その台数分のコンソールが必要ですが、「KVMスイッチ」を利用した場合、1つのコンソールで最大128台ものコンピュータの操作が可能になります。つまり、それらのコンソール分のスペースを節約することができます。また、ディスプレイも削減されることになりますので、省電力化も同時に図ることができます。
「KVMスイッチ」を利用すれば、サーバルームに入ることなく、第三者がいる場所でサーバの操作を行うことが可能になるため、よりセキュアな環境を構築できる、と考えられます。
データセンタにサーバを預けている場合、「デジタルKVMスイッチ」を利用すれば、データセンタに行くことなくサーバの操作が可能になります。サーバが点在しているような企業様の場合でも、これらを集中して管理できるというメリットがあります。
複数のコンソールが混在する環境では、操作対象のコンピュータのコンソールがどれか、すぐには判断ができない場合があります。「KVMスイッチ」ならば、目的のコンピュータに切り替えて使うだけですので、操作対象の誤認を防ぐことができます。
「KVMスイッチ」はサーバだけでなくパソコンにも利用できますので、ユーザとパソコン本体を物理的に隔離したシンクライアント環境の構築も可能です。